低侵襲治療
低侵襲治療とは「患者さんに負担の少ない治療」のことです。当山近記念総合病院は開院当初より「できるだけ低侵襲な治療を」を理念としてきました。胆嚢摘出術を腹腔鏡下で行うという画期的な治療方法が開発され、本邦にも導入されたその直後から当院でも腹腔鏡下手術に積極的に取り組んできました。
低侵襲治療の種類
腹腔鏡手術
現在では胆嚢摘出術や虫垂切除のほぼ全例、胃がん・大腸がんの多くの症例、また鼠径ヘルニアに一部の例に腹腔鏡下または腹腔鏡補助下手術が行われています。腹腔鏡手術が困難なため開腹手術を行わざるを得なかった方に比べると、腹腔鏡手術を受けた方の術後の回復は格段に良好で、早期の退院が可能です。
内視鏡治療
早期の胃がんや大腸がんの治療に、EMR(Endoscopic Mucosal Resection 内視鏡的粘膜切除術)やESD(Endoscopic Submucosal Dissection 内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。
低侵襲麻酔と術後の疼痛緩和
開腹手術などの術後の疼痛軽減のために、硬膜外麻酔を積極的に行っています。また、2013年6月に清水功麻酔科長が赴任して以来、より低侵襲な麻酔が行われるようになりました。
血管カテーテル治療
当院循環器内科では、心血管カテーテル法により、冠動脈ステント留置などの治療を数多く手懸けています。また、本ホームページの別の場所で詳しくご紹介していますが、子宮筋腫摘出手術に代わるUAE(Uterine Artery Embolization 子宮動脈塞栓術)を佐藤哲也医師を中心に行っており、本邦有数の治療実績を誇っています。