外科
主な対象疾患
外科・胃腸科では腹部症状のある患者さん全般の診療を行っております。
また、乳腺疾患・甲状腺外科、肺外科、血管外科、鼡径ヘルニアなども外科・胃腸科で診療しております。
消化器内視鏡検査ならびに治療、消化器IVR、内視鏡手術も積極的に行っております。
診療内容・特色
当院外科の特徴として消化器疾患領域では、消化器内科・内視鏡科・外科の壁を無くし、一貫して外科が診療に当っています。原則的に初診医が外来・検査・入院・手術・術後経過観察・術後化学療法の全てにおいて主治医となり、責任を持って一貫した治療を行うことを心がけております。
胃癌・大腸癌に対しては内視鏡的治療や腹腔鏡手術を病期に応じて行っております。また、胆石・総胆管結石や虫垂炎に対しても内視鏡的治療・腹腔鏡手術を行い低侵襲治療を心がけております。
近年罹患者数増加の著しい乳癌については、日本乳癌学会の認定施設として指導医/専門医を中心に外科スタッフ全員が乳腺外科の診断と治療に鋭意取り組んでいます。診断面では断層撮影併用可能な最新のマンモグラフィ撮影装置を導入、乳がん検診で発見される乳がんの疑いのある石灰化病変についてマンモグラフィガイドの針生検(マンモトーム生検)を行っています。手術では蛍光色素(ICG)を活用したセンチネルリンパ節生検を行い腋窩手術侵襲の低減をはかり、乳房温存率も6割以上と高く、もし乳腺全摘手術が必要な場合には形成外科専門医と共同し、県西地区では最多の乳房再建手術を行っています。さらに日進月歩の新規治療薬の臨床応用の最前線を担って、多くの乳癌患者様の術前術後の化学療法やホルモン療法にも取り組んでいます。ますます関心の高まっている遺伝性乳癌の検査も東海大学病院と連携しつつ当院で検査することが可能です。このように個々の患者様の病状に応じたきめの細かな乳腺外科治療に努めています。
2022年6月現在、当院は日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会、日本超音波医学会の専門医修練施設として認定されており、当院での診療経験により上記学会専門医の修得が可能です。(R4/6/6現在)
低侵襲治療
現在の医療の流れは、「患者さんにより負担の少ない治療を」となっていますが、当山近記念総合病院は開院当初より「できるだけ低侵襲な治療を」を理念としてきました。胆嚢摘出術を腹腔鏡下で行うという画期的な治療方法が開発され、本邦にも導入されたその直後から当院でも腹腔鏡下手術に積極的に取り組んできました。
低侵襲治療とは「患者さんに負担の少ない治療」のことです。当山近記念総合病院は開院当初より「できるだけ低侵襲な治療を」を理念としてきました。胆嚢摘出術を腹腔鏡下で行うという画期的な治療方法が開発され、本邦にも導入されたその直後から当院でも腹腔鏡下手術に積極的に取り組んできました。
低侵襲治療の種類
腹腔鏡手術
現在では胆嚢摘出術や虫垂切除のほぼ全例、胃がん・大腸がんの多くの症例、また鼠径ヘルニアに一部の例に腹腔鏡下または腹腔鏡補助下手術が行われています。腹腔鏡手術が困難なため開腹手術を行わざるを得なかった方に比べると、腹腔鏡手術を受けた方の術後の回復は格段に良好で、早期の退院が可能です。
内視鏡治療
早期の胃がんや大腸がんの治療に、EMR(Endoscopic Mucosal Resection 内視鏡的粘膜切除術)やESD(Endoscopic Submucosal Dissection 内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。
低侵襲麻酔と術後の疼痛緩和
当院では術後の疼痛緩和のために各患者さま毎に「硬膜外麻酔」や「経静脈的調節鎮痛法」を選択し、術後疼痛に対して麻酔科、主治医、看護師、薬剤師が連携し、術後の疼痛緩和に努めております。
血管カテーテル治療
当院循環器内科では、心血管カテーテル法により、冠動脈ステント留置などの治療を数多く手懸けています。
手術実績 2023年
計422件(全麻331件、腰椎12件、局麻79件)
- 頸部・甲状腺
- 2例
- 乳癌
- 119例
- 胃癌
- 17例、腹腔鏡13例
- 大腸癌
- 40例、腹腔鏡33例
- 大腸・小腸良性
- 22例、腹腔鏡14例
- 虫垂炎
- 22例、腹腔鏡21例
- 肝・胆・膵癌
- 11例
- 胆嚢・総胆管結石
- 41例、腹腔鏡40例
- ヘルニア
- 68例、腹腔鏡31例
- 腹部大動脈瘤
- 1例
- 末梢血管
- 30例
- 肛門疾患
- 1例
- その他
- 48例
医師のご紹介
杉田 輝地すぎた てるじ
- 役職
- 山近記念総合病院 理事長
- 専門分野
- 消化器外科、乳腺外科
- 資格
- 日本外科化学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
マンモグラフィー読影認定医 - 経歴
- 慶応義塾大学外科、東海大学外科勤務後、1985年より山近記念総合病院に勤務
- ひとこと
- 非常勤の時より約40年以上、職員の家族が安心して受診できる病院を目指して、すべての職員と頑張ってまいりました。外科ではできる限り侵襲の少ない外科治療を目指しています。その日に完結する医療を目指していますが、どうしてもお待たせすることが多く、ご迷惑をおかけしています。
久保田 光博くぼた みつひろ
- 役職
- 山近記念総合病院 院長
- 専門分野
- 乳腺・甲状腺疾患の診断と治療
- 資格
- 日本外科学会専門医
日本乳癌学会専門医・指導医
日本超音波医学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内分泌外科学会登録認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
マンモグラフィー読影認定
医学博士 - 経歴
- 1969年 慶應義塾大学医学部卒業
1975年~2001年 東海大学医学部外科学教室勤務
2001年4月より山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 個々の患者さまの病状に応じた治療を安心して受けていただくように、これからも努力していきたいとおもっています。
佐藤 哲也さとう てつや
- 役職
- 山近記念総合病院 院長代行
- 専門分野
- 消化器・乳腺外科、血管内治療
- 経歴
- 1975年 京都大学医学部卒業
1976年~1980年 東海大学医学部外科学教室勤務
1980年4月より山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 出身が神奈川県足柄下郡真鶴町であることから地元での外科治療を希望し
京都大学から東海大学医学部付属病院へ移り、山近記念総合病院にお世話になりました。最近では長男の誠先生も山近記念総合病院へ移り一緒に手術に携わっております。
金谷 剛志かなや こうじ
- 役職
- 消化器・乳腺外科科長、医局長
- 専門分野
- 消化器外科
- 資格
- 日本外科学会専門医
- 経歴
- 1992年 弘前大学医学部卒業
1994年 横浜市立大学消化器腫瘍外科(旧第2外科)入局
2004年 山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 各々の患者様に添った診療を心がけています。
山近 大輔やまちか だいすけ
- 役職
- 山近記念総合病院 副理事長
- 専門分野
- 消化器・乳腺外科
- 資格
- 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
マンモグラフィー読影認定 - 経歴
- 2003年 帝京大学医学部卒業
2003年~2014年 東海大学医学部外科学教室勤務
2014年4月より山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 当院では消化器から乳腺疾患まで外科医が診断から治療まで責任をもって行ってまいります。地域の病院として手術だけではなく、抗がん剤や終末期の治療も責任をもって対応いたしますのでご相談ください。
佐藤 誠さとう まこと
- 専門分野
- 消化器・乳腺外科
- 資格
- 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
マンモグラフィー読影認定 - 経歴
- 2004年 順天堂大学医学部卒業、順天堂大学静岡病院、湘南鎌倉病院にて勤務
2010年より山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療をご提供します。
趣味はサーフィンで体を動かすことでリフレッシュしています。
町田 隆志まちだ たかし
- 専門分野
- 消化器外科
- 資格
- 日本外科学会専門医
- 経歴
- 2006年 東海大学医学部卒業
2006年~2019年 東海大学医学部外科学教室勤務
2020年より山近記念総合病院勤務 - ひとこと
- 腹腔鏡手術を中心に行っています。
肛門診療も行っています。